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2021/05
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『類』を読んで
私は森鴎外が嫌いだった

高校の教科書に載っていた 『舞姫』
最後の最後で 主人公たる男が
(相手の女性にひどいことをしたけれども) 自分の心も傷ついた 
といったようなことを呟いて…

ふざけるんじゃない!

そう思った

抜け抜けと そんなことを言える森鴎外は(だってほぼ実際にあったことでしょう)人としてどうかしている
そんなふうに感じていた


今回読んだ本は その鴎外の末子 類 の人生を辿ったお話
最初の頃こそ 
いやぁ お金持ちって途方もないなぁ
作家ってそんなに儲かる職業なのか? 
と思うくらいで
正直つまらなかったのだけれど

(閑話休題
 わかぎえふ(表記が正しいかどうかは?)が
 某作家のご母堂が断りもなく家を印税で買ったりする という話を聞いて
 「エ、エッセイってそんなに儲かるんですか?」と思わず問い詰めたくなった という話を思い出した)

類が絵でも文章でも芽が出ず
というより それらにものめりこまず
結婚はしたものの仕事といえるものもなく 
鴎外の遺産で食べていけるはずがそうできなくなって
生活が厳しくなってきて・・・

自分は何をしたいのか? と 今更ながらに自分に問う類
そこに 私は自分を見てしまった

いやだいやだ
この年になって自分探しなど まっぴらごめん
とっくの昔にそんなこととはおさらばして
図々しいオバサンになったはずだったのに

危険な本だわ…

朝井まかてさん
最近好きになった作家さんだけれども 
なぜ 彼を書こうと思ったのか 知りたいところ

この本を読み始めた頃
偶然にも堀井鴎一郎さんというお医者さんを知り
彼が鴎外の孫(次女の子)だとわかって・・・

なんだか符牒が…

ちょっと鴎外について調べてみようかと思ったりしている


追記

ウィキペディアの彼の欄に

晩年の幸田露伴は鷗外について、「蓄財と出世にしか関心のなかった男」と酷評している


とあって ちょっと笑ってしまった
やっぱりね(・・・と私ごときに言われたくもなかろうが)
幸田文の文章が好きな私は こちらに1票 という気持ち







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プロフィール

タロウの母

Author:タロウの母
「美味しいお酒と肴で食っちゃ寝 
犬猫と遊んで また食っちゃ寝」
 を理想とする怠け者

2010年愛玩動物飼養管理士2級取得
同年 ホリスティックカウンセラー

タロウ (犬-男の仔・2005年春生) 
さっちゃん(猫-女の仔・2006年春生)
ハル  (猫-男の仔・2013年秋生)
ダイ  (猫-男の仔・2014年秋生)
と一緒に暮らしています
くぅちゃん(猫・女の仔・元野良)は
2009年初夏に家に来て1年後に身罷りました

おうちを求めています!
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