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2023/05
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火垂るの墓  今になって
私は滅多に動画を見ない
何故なら 時間を取られるから
他人の言葉を聞くのにやぶさかではないけれど
毎日聞くほど そんなに暇でもないという気がするから

まぁ せっかち ということでもあるのかもしれない

その私が
なんのおかげなのか
ある動画を見るに至った
それも「『火垂るの墓』は10倍恐ろしい」とかいう動画(タイトルは正確ではありません)

本当は違う動画を見るつもりで(コロナ関係)
しかし その動画が見るべきものがなく
というか 動画に写っている人物の顔を見て
「こりゃだめだ・・」と自己判断してシャットアウトした後
当該のタイトルが目について見てみた

岡田さんが前半だけタダで見せてくださったので
飛ばし飛ばし見たのだけれど

そうですか
そんなにおそろしいですか

私から言えば
恐ろしいのではない
悲しいのだ と思う

あのアニメに登場する主な人物すべて
自分である
そうは思えないだろうか

主人公の男の子
その妹
その母
二人の子供を面倒みる羽目になったおばさん
駅員
農家のおじさん

すべて 悲しい

主人公の男の子がいまだに成仏できない設定はあんまりだけれど
(14歳のこの子が何をした!
妹と二人生きようとしただけだ
妹が逝ってしまった後 ただ生きる本能に従っただけだ
それを許せないのは 誰でもない 彼だった)
そうでもしなければ
誰も自分のことだと
人間が 自分が 
こんなに浅ましい一面をもった生き物だと
解ってもらえないだろうと思ったのかもしれない 作者たるヒトは・・・・

救いは
死にゆくこの子に おにぎりを(握り飯というべきか)差し出した手があったことだけ
遅すぎた手


この子たちが社会から放り出されることになったのは
戦争という非常事態だったから

本当に?

今も コロナのせいで
戦争だの 日常を取り戻すためだの と言われている
日常はあっけなく非日常になる


寅さんの映画を見る


この映画を見て笑っていられるのは日常
そうね

寅さんは 日常と相いれないヒト
けれど
周囲は少なくともなんとか非日常を日常として受け入れようとする
どこかにそんな余裕がある

夢物語
そうかもしれない

だから 寅さんは 人気がある
ユートピアだから

ダメでも 突飛でも
受け入れようとする社会が そこにはあるから

そんなもの どこにもないけれど

人間性を失った と 評論するヒトがいる

人間性?

人間性を失っていないからこそ こんな悲しいことがある

そうではないのでしょうか

人は自分を常に疑うべきだと思う

浅田次郎の最新作で主人公は言う
「俺は糞じゃねぇのさ」

糞とは何か

なんでしょうね?

高畑さんは しかし 糞を知っていたのでしょう
だから 作らなければならなかった あの映画を

私が見たのは20代の頃 
もう二度と見たくないと思った
岡田さんのように理屈は立たなかったけれど
それでも反戦映画として見ていたのではなかったと思う

若い女の子は輝かしい未来しか夢見ていないんだろうね
あの頃の私には覚悟というものはなかった

今あるのかどうか
どうか問わないでほしい
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(非公開コメント受付中)

火垂るの墓
火垂の墓で思い出しました・・・野坂昭如の娘さん野坂麻央さんの話

学校の国語の授業で「火垂るの墓」が題材に使われた際、「作者の気持ちを答えなさい」という設問に対して
父親から直接聞いた「締め切りに追われて必死だった」という回答を娘がそのまま書いたところ教師から怒られたというもの・・・
麻央氏はこれを事実無根と否定「いかにも父が言いそうなことではありますが。一部で都市伝説のような有名なネタとなっているみたいです。」とのことで、創作されたエピソードであったことを明かしたそうです。


ティコティコさま
原作は野坂さんでしたね
原作は読んだことがありませんが 映画とはまた違った感じでしょうか
お話から 国語の試験対策を面白可笑しく書いた小説 
清水義範{『 国語入試問題必勝法』を思い出しました
試験では誰がどのように答えを作るんでしょうねぇ 
学生時代は 国語に関しては「こうすれば点になる」 と思っていた生徒でした…


プロフィール

タロウの母

Author:タロウの母
「美味しいお酒と肴で食っちゃ寝 
犬猫と遊んで また食っちゃ寝」
 を理想とする怠け者

2010年愛玩動物飼養管理士2級取得
同年 ホリスティックカウンセラー

タロウ (犬-男の仔・2005年春生) 
さっちゃん(猫-女の仔・2006年春生)
ハル  (猫-男の仔・2013年秋生)
ダイ  (猫-男の仔・2014年秋生)
と一緒に暮らしています
くぅちゃん(猫・女の仔・元野良)は
2009年初夏に家に来て1年後に身罷りました

おうちを求めています!
みんな幸せ NPO法人犬と猫のためのライフボート~手を伸ばせば救えるいのちがある~
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☆Aishamanmaの手作り薬膳ご飯      http://aishamanma.com/
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